全国大会

<次回全国大会>

第12回(2019年度)多国籍企業学会全国大会プログラムと報告要旨一覧

主催校あいさつ

来る2019年7月6日(土)および7日(日)に明治大学におきまして多国籍企業学会第12回全国大会が開催されます。今回の統一論題は「地政学リスクと多国籍企業―問われるグローバル戦略調整能力―」です。

多国籍企業を取り巻く環境は近年、急変しています。例えば、トランプ政権が誕生してから米国の国際協調主義は後退し、中国をはじめとする諸外国との通商摩擦は激化の一途を辿っています。また、欧州は「ブリグジット」にみられる地域統合を否定する嵐に覆われ、世界経済を牽引していた新興国の景気は低迷するようになりました。このような地政学リスクは、戦後一貫して多国籍企業を躍進させてきた経済のグローバリゼーションを逆転させるかのような力学として作用しており、国境を越えたヒト・モノ・マネーの潮流も混沌たる様相を呈しています。こうしたなか、目下の多国籍企業は、これまでの視野の延長線上で海外拠点の配置やサプライチェーンの構築に取り組むことが極めて困難な局面に突入しており、グローバル戦略の調整能力の真価が問われています。

今回の全国大会におきましては、国内および国外、そして研究者と実務家といった多様な視点から、地政学リスクの実態について明らかにするとともに、各国のマクロ政策のあり方や、従前とは大きく異なる環境のもとでの多国籍企業の経営戦略の視座について検討することを狙っております。

本大会がご参加いただく皆様に新たな論点を提供するとともに、知的な交流の場となりますよう、主催校一同、努力する所存でございます。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

主催校 明治大学 諸上茂登

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<統一論題>
<自由論題>