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多国籍企業学会創立40周年出版記念シンポジウム

多国籍企業学会主催

国際ビジネス研究学会、異文化経営学会、グローバル・マーケティング研究会協賛
日時:2012年12月8日(土) 10:00~13:00
場所:明治大学 駿河台キャンパス リバティータワー7階 1074教室(130名収容)
アクセス方法はこちら:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

事前申し込み:不要
*当日会場にて新著『多国籍企業と新興国市場』文眞堂を2割引にて販売いたします。

統一テーマ:「日系多国籍企業の新興国市場への挑戦ーその成功条件を探るー」
  総合司会 桑名義晴氏(桜美林大学、本会副会長)
  会長挨拶 諸上茂登氏(明治大学、本会会長)

 

プログラム

  第一部 ご報告(ご報告順) (各20分×4名=80分)
   安室憲一氏(大阪商業大学)「BOP研究の座標軸―倫理とビジネスの狭間―」
   大石芳裕氏(明治大学)「『多国籍企業と新興国市場』刊行に寄せて」
   平本督太郎氏(野村総研)「新興国のダイナミズムとBoPビジネスの進化」
   仲野敬太氏(トヨタ自動車)「トヨタの新興国での取組みについて」

  第二部
   4氏とフロアーによるパネルディスカッション 約90分間

尚、当日は、

14:30~17:30 第34回東部部会例会(明治大学:1146教室)を開催、
18:00~近隣において東部部会例会と合同で懇親会を開催いたします。

 

多国籍企業学会創立40周年出版記念シンポジウム

「日系多国籍企業の新興国市場への挑戦
-その成功条件を探る-」

  • 主催:多国籍企業学会
  • 協賛:国際ビジネス研究学会、異文化経営学会、グローバル・マーケティング研究会
  • 日時:2012年12月8日(土) 10:00~13:00
  • 場所:明治大学 駿河台キャンパス リバティータワー7階 1074教室

多国籍企業と新興国市場

開会挨拶

諸上茂登会長(明治大学) 開会挨拶

2012年12月8日,多国籍企業学会創立40周年および多国籍企業学会編新著『多国籍企業と新興国市場』(文眞堂)の出版を記念して,多国籍企業学会創立40周年出版記念シンポジウムが明治大学において開催されました。当日は本学会会員,その他多くの研究者および実務家含めて合計52名の方が参加されました。

今回のシンポジウムは,「日系多国籍企業の新興国市場への挑戦─その成功条件を探る─」という統一テーマのもと,第一部では研究者2名,実務家2名,合計4名による基調報告が行われ,第二部では報告者とフロアを交えたパネルディスカッションが行われました。開会挨拶において,諸上茂登会長(明治大学)からは,多国籍企業学会の前身である多国籍企業研究会時代からの本学会の歩み,今日において本学会に課された使命と今後の目指すべき方向性について示されました。

第一部 基調報告

第一報告
大石芳裕氏(明治大学)「『多国籍企業と新興国市場』刊行に寄せて」

第一報告1

第一報告2

第一報告の大石芳裕氏(明治大学)からは,「『多国籍企業と新興国市場』刊行に寄せて」というタイトルで報告が行われました。過去5年の多国籍企業学会で行われた研究報告について,多国籍企業理論,市場開拓,BRICs,BOPビジネスといった諸側面から整理されました。また,新興国ビジネスの事例としてトヨタインド,東芝インド,花王,ネスレ・フィリピンの取り組みについての報告が行われました。

第二報告
安室憲一氏(大阪商業大学)「BOP研究の座標軸―倫理とビジネスの狭間―」

第二報告

第二報告の安室憲一氏(大阪商業大学)からは,「BOP研究の座標軸―倫理とビジネスの狭間―」というタイトルで報告が行われました。BOPに立ち向かう多国籍企業,NPO,政府の取り組みの現状と課題が浮き彫りにされ,これからのBOPビジネスモデルのデザインには,これらの諸機関が協力できる場と機会を作り上げていくことが重要であるとの提言がなされました。

第三報告
平本督太郎氏(野村総研)「新興国のダイナミズムとBoPビジネスの進化」

第三報告1

第三報告2

第三報告の平本督太郎氏(野村総研)からは,「新興国のダイナミズムとBoPビジネスの進化」というタイトルで報告が行われました。世界市場におけるBoPビジネスのインパクトが増大していることを豊富な企業事例データとともに示されました。そして,多国籍企業がBoPビジネスを成功させるためには,事業の持続可能性,経営陣の強い意志に基づいたBoPビジネスの役割の明確化などの要件が重要であるとの提言がなされました。

第四報告
仲野敬太氏(トヨタ自動車)「トヨタの新興国での取組みについて」

第四報告1

第四報告の仲野敬太氏(トヨタ自動車)からは,「トヨタの新興国での取組みについて」というタイトルで報告が行われました。新興国市場の概況と新興国におけるトヨタの歴史を踏まえたうえで,トヨタの今後の新興国ビジネスの取組みとして,産業育成への貢献,新技術の導入,垂直分業から水平分業への変革の三点についての報告が行われました。

第二部 パネルディスカッション

第四報告2

第二部1

第二部2

第二部3

総合司会:桑名義晴氏(桜美林大学、本会副会長)

第二部では,第一部の報告者4名とフロアのオーディエンスを交えて,パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは,BOPビジネスにおいて多国籍企業が果たせる役割,貧困削減策としてのBOPビジネスの可能性,これからのBOPビジネスを担う人材の資質や育成方法など,BOPビジネスに関連したテーマを中心として意見交換が行われました。この他にも,トヨタの新興国市場ビジネスやBOPビジネスの取組み事例などの質問が多く飛び交いました。

今回のシンポジウムは,50名を超える参加者を集め,盛会のうちに終了しました。

以 上