多国籍企業研究第16号
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多国籍企業研究(2023)16号、1〜182023(C)多国籍企業学会 http://www.mne-jp.org/【研究論文】要旨キーワード製品プラットフォーム、アーキテクチャ、技術戦略、アライアンス、液晶ディスプレイ本研究は、液晶技術を核とし製品プラットフォーム構築によって競争優位が続く中間財企業(サムスンディスプレイ社)に焦点を当てながら、同社が企業間連携の在り方を通じ、どのような効果を得て製品プラットフォーム形成に至ったのか、そのメカニズムを明らかにする。研究手法として、ケースを深く観察し抽出した情報を共通属性に分類することで命題を提示する。そこから複数の命題における関係性を示す方法を採用している。分析を通じて明らかになった競争優位の要因は、インテグラル化とモジュール化が両立する際に、補完関係にあるSONYとのアライアンスを活用していたことである。SDCは、それに伴って液晶を用いる複数の製品に対し範囲の経済性を得ていることが分かった。このような範囲の経済性は、製品プラットフォームを形成する上で中心となっている企業の競争優位性を示す要素であり、これを軸に製品プラットフォーム構築プロセスを明らかにしたことが、本研究で得られた結果である。1Construction process of intermediate goods product platform AbstractThis research focused on the business collaboration of Liquid Crystal Display Technology at Samsung Display Company, which achieved competitive advantage through utilizing complementary alliances with SONY. The purpose of this research is to clarify the mechanism of how SDC collaborated with other companies and what effects were obtained to form a product platform. In product development with hierarchical structure considering functional connection between components, it is effective to use economies of scope with architecture corresponding to integration and modularization.KeywordsProduct Platform, Architecture, Technological Strategy, Alliance, Liquid Crystal Display液晶技術を用いた中間財企業の 製品プラットフォームの構築プロセスusing liquid crystal technology千島 智伸Tomonobu Chishima(阪南大学経営情報学部)(Hannan University Management Information)

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