対象企業硝子メーカーフィルムメーカー液晶事業部(部長)フィルムと液晶パネルの設計ソニーとのアライアンス効果サムスン電子(2)定性的データを用いた研究液晶技術を用いた中間財企業の製品プラットフォームの構築プロセス 千島 智伸出所:著者が5社に対する聞き取りを行い、概要を時系列で表示(出所): 丹沢・宮本(2017)『質的データからの理論構築、そして論文化まで』 色付けされた箇所を筆者が加筆属性・役職事業戦略室(部長)ガラスと液晶パネルの設計経営企画部技術企画(部長)設計部門(常務)表1 インタビュー概要ヒアリング内容のテーマサムスン電子とのアライアンス液晶パネル開発のプロセス図2 分析の流れ7実施日2016, 3.182017, 6.222019, 1.142019, 6.52016,10.182022, 6.19SONYSDC定性的研究は、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下,GTA)を用いた研究が代表的で、木下(2014)によれば、「GTAの基本特性は3つに集約され、①インタビューやケース観察等で得られたデータを使い体系的に収集されたもの、②人と人との相互作用や状況で見られる人間の行動が効果的に説明できること、③理論生成者から複数の応用者へとつながるプロセス性が組み込まれている」という。これまでの研究ではChristensen and Carlile(2009)がケースを用いる分析から因果メカニズムの発見手法を提唱しているが、これを図2のように分析の流れを示した丹沢・宮本(2017)の手法を用いる。この方法であるが、第1段階ではリサーチクエスチョンを設定し、それに関係する企業のインタビュー情報(1次データ)や、公開された2次データを活用し、観察できた情報を収集する。第2段階は、提示するリサーチクエスチョンに沿って関連文献を中心に収集し、そこから大きな問いを解決するために必要な小さな問いに分解を行う。この分解では先行研究に関係した属性毎に分類する。
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